人間は遊ぶために生きている (2001/01/13)
しばらく前に友達数人と話していて「何のために働いているかって言ったらやっぱり遊ぶためだよね」って誰かが言いました。それを聞いていた人もウンウンってうなずいてました。
当時の自分にはそれがピンと来なくて、「働くのは生きていくためで、生きているのは遊ぶのが一番の目的じゃないだろう」って思いました。
まあ、何が目的なのかとか、じゃあ遊びは何番目なのかっていう論争は置いといて、
やっぱり遊ぶことって人間が生きるうえで大事な位置にあると思います。
もちろん遊んでいる余裕が無い人種、国、っていうのが確かに存在するから、語弊があるんですけど。
ここで言う遊びっていうのは、酒飲んで大騒ぎするとかじゃなくて、どちらかと言うと趣味とかなんですけどね。
好きなことに打ちこむとか、自分はこれが得意だっていうものを持つ。
仕事が趣味っていう言葉にも二つの意味があって、
仕事に明確な目標を持って自己実現に向けて努力を楽しんでいる人は仕事がリッパな趣味になってると思います。
仕事以外にやる事が無いと言う意味の「仕事が趣味」は悲しいですけど。
(実際、好きな事もできずにひたすら働く事こそ美徳、人間のあるべき姿、と考えている人が現代にも存在している事実を目の当たりにした時は閉口しました)
やっぱり好きな事をやってる姿って輝いていると思うし、人間らしいと思うし。
親になると子供のための行動が増えるのは当たり前ですけど、それでも自分のために遊ぶことを忘れちゃいけないと思います。
子供は親を見て育つから。
好奇心旺盛で、夢中になって遊ぶ親を見て育った子供は、やっぱり自分も夢中になれる趣味を持てると思います。
思えば僕は親が遊んでいる姿をほとんど見たことがありません。子供が6人もいて、本当に遊んでいるヒマが無かったと思います。
たまに家族で出かけることもありましたが、ほとんど子供のためのものでした。
僕は親を尊敬していますが、ちょっとかわいそうだとも思います。
もっと自分のために遊んで欲しかった。
「親の趣味は?」と聞かれたら僕は答えることができません。
それは悲しいことだと思います。親に趣味を持たせなかった張本人は自分を含む子供達なんですけどね…。
「遊ぶ」と言う言葉の意味は広すぎて難しいところですが、
「人間は遊ぶために生きている」 ある意味正解だと思います。