高橋尚子おそるべし (2001/01/16)

年末の特番で、20世紀のスポーツ選手ベスト100なるものをやっていました。
そこでベスト1になったのは、長島茂雄でもなく、力道山でもなく、原田哲也でもなく、なんと高橋尚子選手だったんです。
100年間のナンバー1ですよ。

投票した人も安易だなーというのが正直な感想。
記憶に新しいインパクトだけで、20世紀の一番にあげるというのは大げさ過ぎない?

でもでも、20世紀の一番かどうかは別として、高橋尚子選手がこれまでのスポーツ選手と明らかに違う面があることだけは確かですね。
彼女がこれほどまでに時の人になったのは、金メダルを取った事はもちろんのこと、
「とっても楽しい42kmでした」の一言が大きい。

これまで頂点に立ったスポーツ選手と言えば、苦悩、挫折、努力、栄光、というような、一種スポコンドラマのようなイメージが付きまとっていた。
でも高橋選手にはそういうような悲壮感は微塵も感じられない。心から楽しんでるようにしか見えない。
レース前に音楽を聞きながら踊ってる姿は「オリンピック」というよりは「運動会」のよう。
ゴール直後も、涙、達成感、忍耐が報われた、という雰囲気は無く、「あーたのしかった」というような雰囲気。
もちろん彼女にだって苦悩もあり、人一倍の努力もあっただろうけど、とにかくそれを感じさせない。

スポーツ選手と言うのは、単に上手、才能がある、というだけにとどまらず、
「スポーツのために体を壊すこともいとわない人達」だと思う。そこまでしないと頂点には立てないからだ。
だから引退したスポーツ選手の多くは体がボロボロ。
日本人はそういう悲壮感漂うものが好きだから、そういう人ももちろん人気がけど、
「スポーツっていうのは楽しいんだよ」ということを改めて感じさせてくれた高橋選手の功績は確かにデカイ。