極めて非常識な常識 (2002/1/11)

自分はタバコを吸わないし、酒も苦手ダメ。
私の苦手なこの両者は世の中においてかなり特殊な優遇措置が与えられているようです。

タバコ...考えても見てください。こんな異常なものって無いですよ。

人間って自分の身が危険にさらされたら恐怖と怒りを感じるじゃないですか。
呼吸という生きる上で最も重要で基本的な行為を脅かされるんですよ。
タバコを吸わない人間にとって、あの煙はどうしたって慣れることなど不可能な、毒ガス、細菌兵器ですよ。

人ごみの中でタバコを吸う奴はニコチンで神経がやられてるとしか思えないですね。

仕事中、会議中に、あるいはお客さんのまえでタバコを吸うことは、全く失礼なことではないというのが一般常識になってる。
じゃあ、重要な会議中にお菓子食ってもイイのか?せんべいボリボリ食いながら仕事しても不真面目とは言われないのか?
チョコレート食いながら大事な商談を進めてもいいのか?

ウチの会社に来る営業マンや機械のメンテナンスをする人間にも時々「タバコ吸ってもいいですか」などとヌカす奴がいる。
終わってから一服しろ。と言いたい。言わないけど。

何故タバコだけが許されるのか、それは社会、政治の上層部にいる人間にタバコをガマンできない類の人間が多いから。
そういう連中が外交の席上で平気でタバコを吸うから、タバコはどんな席でも失礼にはあたらないという変な常識が出来あがる。

酒も同様。唯一他人に強制することが許されている飲食物だ。
自分は甘いものが好きだが、他人に食べるように強制したことなど無い。
「俺のチョコレートが食えねーのか」と言ったことも無い。
自分はスノーボードが大好きで得意だから、できればみんなで一緒に滑りに行きたいが、
ボードが出来ない人に向かって 「だらしねー奴」 とか 「付き合いが悪くてつまんねー奴」 などと言ったことは無い。

だが、酒についてだけはこれらのことが許されている。

こんな非常識なことが平気でまかり通っているのだから、しょせん常識なんてものは常識で判断できないものなのだ。