死ぬのがイヤなら死ぬしかない(その3) (2003/6/4)
怪我をして血が出ると痛い、苦しいのは なんでだろうって考えたことがある。
ためらい傷とか、死ぬだけの勇気が無いとか、無理心中を図ろうとして自分だけ生き残っちゃったとか、いう話ってあるけど
それって死ぬ瞬間の痛みだとか恐怖感が想像を絶するものだからだよな。
多分さ、
常識 < 道徳 < 良心 < 自然の摂理、法則、秩序
< 空間を取り巻くエネルギー
うーん なんていうんだろう、そういう人間の感覚を遥かに超えたところにある
「常識」?
結局「常識」っていう言葉に戻ってきちゃうんだけど、
その 「常識」 が人間に 「死ぬな」って命令してるんだと思うんだよ。
本人の意識とは別のところで 人間の体が その
「常識」 が発する命令に従おうとして、
「死ぬことを拒否」 して絶叫している…それが極度の苦しみとなって表に出るのだと…
しかし…だ。
それにしちゃぁ 人間はあまりに簡単に死ぬ。
毎日食べてないと衰弱する。水がないと数日で死ぬ。呼吸をやめたら数分で死ぬ。心臓が自ら動くのをやめたら即終了。
心臓なんてどういう仕組みで動いてるのかも分からないものが、いつ止まったっておかしくないじゃん。
人間の体の機能の全ては そんな不安定なものにゆだねられてるんだから。
生きてるのは当たり前じゃない。
絶妙なバランスによって かろうじて生きてる
と言っていい。
いつ死んでもおかしくない、こんなに危ういバランスで生きてる人間が、
死ぬことを必死で拒否しなくてはいけないよう仕組まれていることに、ある種の不条理を感じなくも無い。