バイクに関する規制の功罪(その2) (2004/6/28)

バイクの騒音規制は年々厳しくなっていて、今やノーマルマフラーで走っていると音はほとんど聞こえない。
静か過ぎるのはつまらないし、交通弱者であるバイクはある程度音を発していた方が安全であることは間違いない。

規制の波はアフターパーツにも及んでいて、有名なメーカーからは爆音マフラーは姿を消した。
個人的には昔よりも更に静かになった現時点での社外マフラーの音量くらいがちょうどいいと思っている。

自分はうるさいマフラーが好きではない。最近は特にそういう思いが強い。
それは単純に「うるさいから」という理由だけではない。
主な理由は 「音が大きすぎるとエンジンの音が聞こえないから」
排気音ももちろん大切。でも自分にとっては エンジン本体から聞こえてくるメカノイズがとっても重要。
エンジンの声が聴きたい。
エンジンフィーリングを味わうための重要な要素はエンジン本体からの音と振動(脈動)
この2つの要素に比べると排気音の重要度は低い。
(今自分のトライアンフにはウルサ目のマフラーが付いているが、3気筒独特の脈動感が感じづらくなり、以前よりずっとつまらなくなってしまった)

なんでもいいからとにかく音が大きい方がいいという人がいる。
彼らはエンジンそのものを味わう楽しさを知らないに違いない。

「バイク=エンジン」 だ。
自分の体のすぐ近くにあるエンジンから感じ取れるフィーリングが心地いいから、
バイクは音楽や飲み物が無くても楽しく走り続けられるのだ。

エンジンを味わうことを邪魔せず、なおかつ気持ちのいい排気音を聴かせてくれているのが
今の規制をクリアーしている社外マフラーの音量だと思う。

そういう意味では、自分は騒音規制をある程度歓迎している。
ただしこれ以上厳しくすることはやめて欲しいし、全く意味は無いと思っている。