人を傷つけた記憶 (2004/7/28)
知らずに人を傷つけてしまうことがある。
後から気付いて後悔することもある。
普通、傷つけようと思って傷つけることなんて無い。
結果であったり、どうしようもなくてだったりすることがほとんど。
沢山傷つけられてきた。
でも同時に沢山の人を傷つけて来た。
知らずに傷つけてしまったことのほとんどは、気付かないまま埋もれてしまうことが多いから、
人を傷つけた記憶よりも 自分が傷ついた記憶の方が数は多いわけだけど、
いつまでも残るのは人を傷つけた記憶の方だ。
心に付いた傷は徐々に癒える。記憶からも消えていく。
でも人を傷つけてしまった記憶はなかなか消えない。
何故か。
傷つけた相手の癒やされた姿を見てないから。自分の記憶の中にある相手の傷はいつまでも生傷なのだ。
だから 他人につけられた傷よりも、
他人を傷つけてしまったという自責の念による自らつけた傷の方が遥かに深い。そして苦しい。
自分が最低な人間で、それを自分の中に抱え込んで一人で苦しんでるのならまだいい。
自分が他の人にとって最低な人間であると感じることが一番苦しいんだ。
他の人を傷つけた記憶はいつまでも自分を責め続けるから、
きっと一生その傷を背負いながら生きていくんだ。