自分はイイ奴だと思っていた (2004/10/5)

真面目に 正直に 真っ直ぐ生きてきた自負があったから
長い間、自分はイイ奴だと思っていた。
愛想が無くて、鈍感で、他人のペースに合わせるのが嫌いで、不器用で、感情がすぐに顔に出るし、思ったことは何でも口に出すけど
それでも根っこの部分では、自分はイイ奴だと思っていた。

でも自分は冷たくて、他人の事に無頓着で、自己中心のイヤな奴だって分かった。

最近そういう人間になってしまったんじゃない。昔からそうだったんだ。
ずっと前から自分は冷たくてイヤな奴だった。

その事に気付いた時はショックだった。 自分に裏切られたんだから。

一体何を根拠に自分を信じてきたのだ?

周りは気付いていた。
気付いていなかったのは自分だけだった。
いや、きっと自分でも気付いていた。単にそれを認めたくなかっただけ。

自分を責めてみたところで、何のザンゲにもなりゃしないし、自分の醜さを変えられる訳でもない。
自分のことは自分が一番知ってると思ってたけど、周りの目の方がよっぽど正確だ。
自分はずーっと自分。 自分以外の何者にもなれない。 これほど残酷なことも無い。