乗客に日本人はいませんでした (2004/12/29)

海外の飛行機事故や船舶事故などのニュースでよく聞かれる言葉。
一時期こういう報道の仕方は不謹慎だと騒ぎ立てる声があった。
「日本人がいるとかいないとかは関係ないだろう、日本人がいなければそれでいいのか!」 と

自分はこういう報道の仕方を不謹慎だとは 全く思わない。
むしろ当然だと思う。

被害にあったのが日本人だから悲しいのか? 被害にあったのが日本人じゃないから悲しくないのか?
その通り。それが本音だ。

悲劇に遭った人が自分に近ければ近いほど悲しみは大きい。そうでしょ?
自分、家族、親戚、友達、知り合い、ただ知ってるだけの人、知らない人、異国の人...
距離が離れれば離れるほど悲しみは小さくなる。そうでしょ?

そうでなきゃ、毎日泣いて暮らさなくちゃいけなくなるでしょ。
そんなんじゃ、悲しみとストレスで自分が死んじゃうよ。

だからニュースは自分に近いほど重要。遠いニュースは感情に訴える度合いが小さい。
だから乗客に日本人がいたかいなかったかは重要。それが自然だ。
自分に近い人がいたかいなかったかは重要。それが自然だ。
それを否定して「不謹慎だ」なんてキレイ事。
そんな事言う奴の方がよっぽど偽善者だと思うね。