自分を変える (2005/1/15)

ある人から面白い言葉をもらったので紹介しましょう

「自分自身を変えるというのは難しいことだ。 大きなトルクと耐久力が必要だから。
一瞬でいいなら馬力があればいいけど。 人が変わるためには長い時間がかかる。
よほど重大な『動機』がないとその時間には耐えられないから
ほとんどの人は元の自分に戻っていく。」

「耐えられない」 「元の自分に戻っていく」
こんな風に考えたことはなかった。
変わるのが難しいのではなく、今までの自分と違う自分でいることが苦しいのだ。
一時変われたと思っても、途中で耐えられなくなり、元のところに戻ってくるのだ。
そっかぁ~...

---------- 本題 ----------

自分はいつも周りの環境や人に、助けられて支えられて生きてきたなぁと思うのです。
自暴自棄になって、生きる気力を無くした時も、人に助けられて立ち直ることが出来た。
立ち直ったのではない、立ち直らせてもらったのだと。

自分一人で自分を変えるって、基本的には出来ないものだと思っている。

だって自分は所詮自分でしかないのだから。

自分の性格を形作るのは自分じゃない。
遺伝子レベルから始まり、妊娠中の環境、感情、親の考え方、接し方、幼少期の環境、食生活、
友達の影響、偶然出会った人から与えられたインスピレーション、自分の身に起こった幸福な出来事、不幸な出来事...
様々な要素によって形成されるのだ。形成するのではない。

自分で自分の性格を変えることが出来るのなら、誰もがとっくに自分の描く理想通りの人格になっているではないか。

自分はずっとそうだった。
自分を変えたい変えたいって思いながら、変わることなく生きてきた。

出来ない自分が自分を出来る自分に変えるなんて出来ない。

苦手なこと、出来ないことをやろうとしたら、得意な人に教えてもらったり引っ張ってもらったりするのが一番。
元々出来ない自分一人で何とかしようとしたって、うまくいくもんじゃない。
他の人に引っ張ってもらったほうが早く成長できる。
それと同じこと。
変わりたければ自分を変えてくれそうな人、影響を与えてくれそうな人の近くにいる方がいい。

自分は弱い人間だ。
だから他の人に勇気と気力をもらって生きてきた。
もし自分に変わった面があるとしたら、それは他の人に変えてもらったのだ。
自分の力では何も出来ない。そういうことだ。