スターウォーズ完結 (2005/7/12)
スターウォーズ最終作、エピソード3を観てきました。
自分にとってスターウォーズは特別な映画。
1作目(エピソード4)は小学5年生の時。家族全員で観に行った。そして夢中になった。
本やグッズを買いあさり、お菓子も「スターウォーズチョコボール」とか...
何度も観たいと思った。レンタルショップが無いどころか、ビデオデッキすら普及してない時代だから、
1作目から3作目までは全て3回づつ劇場に行った。一番ひどい時は朝から晩まで劇場にいて4回続けて観た。
スターウォーズクレイジーだった。
当時、子供でも楽しめる分かりやすいSF映画として造られたスターウォーズは今は子供には少々難解なストーリーを含む、
どちらかというと自分のような 「当時のスターウォーズ好き」
に向けられた映画であると感じた。
オープニングの大音響のテーマ曲と大きなタイトルは 他では見られないスターウォーズ独特の始まり方。
この瞬間に感慨深い思いがあった。
この独特のタイトルと、いきなり始まったスケールの大きな戦闘シーンに度肝を抜かれて早25年以上。
ついに最終作を観る事になるんだな...と...
EP4~6の当時は実際にミニチュアから実物大までの数多くの模型を作り、実際にその模型を動かして撮影をしていた。
今は戦闘シーンや飛行シーンはほぼ全てがCGで表現されている。
模型を動かして撮影している以上、あり得ない動きはあり得ないわけで、
どんなアクロバティックな動きも現実に目の前で展開されているような臨場感があった。
画面の動きと一緒に体が動いてしまうことなんてしょっちゅうだった。
しかしCGとなると、あり得ない動きもあり得てしまうわけで、
あまりに動きが複雑すぎて、臨場感が無い。アニメを見てるような感覚になる。
だからEP1~3の近代作品では 自分の体も動いてしまう、ということは無かった。
そこは技術の進化が逆に残念に思えてしまう部分だ。
スターウォーズは映画界の特撮技術を飛躍的に向上させた張本人だが、
先駆者として更にすごいものを見せなくてはいけない宿命が、逆に臨場感の無いCGの落とし穴にハマってしまったのだろうか。
技術の進歩は本当に映画を面白くしているのだろうか。
初作のSFXはあまりにチャチだったが、帝国の逆襲でSFX技術は飛躍し、ジェダイの復讐でさらに進歩した。
この辺りが面白さ、見やすさ、迫力のバランス点だったのかもしれない。
終わったとき、涙が出そうになった。
感無量。
終わった。 自分にとっての長い長いスターウォーズの歴史がついに幕を閉じた。
1作目の時点で、スターウォーズは全9作からなる大河ドラマであることが知らされていた。
全てのシリーズを劇場で観る、大人になっても絶対に観る、っていう小学5年生の時に立てた誓いを今、達成した。
32歳くらいで全9作を見終わる予定が、6作で最終になってしまった今作を見終わって37歳。
映画もどんどん進化している。今となっては第1作目の頃とは違って、
ストーリーの壮大さも、特撮技術も、興行収入も 他を寄せ付けない圧倒的なものではなくなってしまった。
それでも スターウォーズは、自分にとって特別な映画であり、いくつになっても小学5年生に返る映画だった。