もっと若ければ (2006/5/3)

人間は自分の年齢を意識して歳を取っていくものらしい。
仮に自分の年齢を全く意識せずに生活が出来れば、その人は他よりも遥かに若々しく、歳の取り方が遅いらしい。
どうやってそんな実験結果を得られたのかは知らないが…

でも時々思う。 例えば鏡を見なければ、歳を取らないで済むのではないか…と

きっと誰だってそうだ。
自分が思い描く自分のイメージ…街を歩いている自分、周りの人から見える自分は、もっと若いはずだ。
そのまま高校生の集団の中にも溶け込めてしまうような…
でも鏡を見た瞬間に あれ?彼らと全然違うぞ ってなるわけだ。

鏡を見る度に自分の年齢を再確認させられる。
そして自然に 「鏡に映っている今の自分の姿」に 気持ちも合わせてしまうんだろう。
「あ~自分は歳を取ったのだな」と思う度に 人は本当に歳を取るんだと思う。

自分は気力体力の点で、 どんな場面でも年齢をハンデに感じる事はほとんど無かった。

だが…今、自分は初めて自分の年齢を恨めしく思う。

もっと若ければ…なりふりかまわずがむしゃらになれるのに…
もっと若ければ…失敗を恐れずにぶつかっていけるのに…

でも…分かってる。 自分でも本当は分かってる。 そんなのは単なる言い訳だって。 単なる逃げだって。

ひとしきり落ち込んで、自分を責めて、沢山ため息もついたら、思いを新たにする。
俺は年齢になんか絶対に負けないぞ…って。