技量を超えないこと (2008/04/10)

ある事故をきっかけに、「自分の技量を超えないことの大切さ」の話が飛び交いました。

自分はそのやりとりを、実は多少の違和感を感じながら聞いていたんです。

自分の技量を超えないというのは基本中の基本、そして恐らく誰もが意識していることだと思います。
でも…それが本当に一番大切な事なんだろうか…
自分の技量を超えなければそれでいいのか…決してそうでは無いはず。

自分の技量を超えて無くても、周りに迷惑をかけることもできるし、周りを危険に陥れることだってできる。

例えば…
有名なビデオ「ゴーストライダー」の殺人的で周りに恐怖感と不快感を与える狂った走り。
でも本人に言わせれば、「自分には全部見えてるし、自分の技量は超えてない」って言うでしょうからね。
じゃあ彼の走りは正当化されるのかと言ったら…? 決してされないはず。

自分には見えていて、技量を超えていなくて、事故らない自信があっても、それだけじゃダメなんです。

他の運転者をビックリさせたり、不愉快な思いにさせたり、ブレーキを踏ませるような運転はヘタクソのやること。

自分の技量を超えないことは言うまでも無い大前提として、
更に周りの流れを把握し、その秩序を乱さない、他のドライバーの心理までも考えた走りの組み立て…と言った感じでしょうか。
そんな綺麗でスマートな走り。
「北斗の拳」風に言えば、ケンシロウのようではなく、トキのような…

そんな走りを目指しましょう。