自然体でいいのかな(その2)褒められて伸びるタイプ (2009/1/21)
「褒められて伸びるタイプ」 「叱られて伸びるタイプ」っていう話題になることがある。
自分はどっち…あなたはどっち…
あのね、そもそもそんなタイプ別なんて無いんだよ。
「自分は褒められて伸びるタイプなんだよね~…」
それはタイプでも何でもない。普通の人ってこと。
人間は基本、「褒められて伸びる」のが普通。誰だってそう。
褒められたら誰だって嬉しいもん、その褒められた部分を意識するようになるでしょ。
せっかく言われたうれしい評価をキープしておくように気をつけるようになるでしょ。
「なぁんだ、実は違うじゃん」って言われたくないから。
「やさしいね」って言われてどんどん意地悪になっていく奴はいない。
「仕事が確実だ」って言われてどんどん仕事がデタラメになっていく奴はいない。
「笑顔が素敵だ」って言われてどんどん無愛想になっていく奴はいない。
まぁ「褒められて調子に乗る奴」ならいるだろうし、
ダメな褒め方が人間をダメにするって事はあるだろうけどね。
人間誰でも褒められて伸びるタイプ。
じゃあ「叱られて伸びるタイプ」って何?
叱られてもそれをモチベーションにして奮起できる人っていうのは
別に褒められても伸びない人っていう意味じゃない。
彼らだって褒められたら伸びる。でも叱られても伸びる。ここが大きな違い。
これが出来る人は多くはいない。優れた少数派なわけ。
叱られたら凹んで投げやりになるか、奮起するか…この違いは大きい!
なにしろ一方はマイナス、一方はプラスでその差は2倍なんだから。
褒められて伸びる、叱られて凹む、人間として自然な事。
でも本当に自然体のままでいいのかな?
凹みそうになった時に自分はどうなってしまうのか、そんな自分をどういう方向に持っていくのか…
そこを意識して、自分の気持ちとか考え方を上手に持っていってあげることができれば、
今までと違う自分になれる。
これが分かってきたら、
今度は逆に「親として」子供を どう褒めてどう叱ったら、奮起できる人間に育つのか…も
おぼろげながら分かってくるんじゃないかな。