国民総ドライブスルー社会 (2009/01/23)
日本でドライブスルーを初めて導入したのは実はマクドナルドではないらしい…
マクドナルドが大々的に始めて以降、
とても運転しながら食べるに適さないケンタッキーフライドチキン、
注文を受けてから作るはずのモスバーガーもやってるし、スターバックスコーヒーもやってる。
ドライブスルー銀行ATMなんてのもある。
先日「ドライブスルー調剤薬局」なるものを見つけた。
そこまで来たか…。みんなちょっと車を降りようよ…。ホントにそんなに忙しいの?皆さん…
買い物にまつわるいくつかの事柄のうち、本当に「買い物そのもの」だけを切り取って、
その他の要素を全部排除したかのようなスタイル。
このドライブスルー、どうやら現代人の感性にとってもマッチしているようです。
気付きました?
最近、駆け足で入ってきて駆け足で去っていくような、ドライブスルー的なTV番組が増えていることを。
フジTVの「爆笑レッドカーペット」
漫才とかコントって大体5分位のものだったと思うんだけど、それを駆け足1分で終わらせてしまう。
挨拶も導入もなく、ネタを機関銃のごとく打ちまくってあっという間に終わる。
たっぷり笑うんじゃなくて、単発的に笑ってすぐ終わる。
如何にもドライブスルー社会的な番組だと思いません?
TBSの「世界一短いギャグ お笑いメリーゴーランド」もそう。
一発芸みたいなものを次々と見せられて、笑いをせかされてるようだ。
日テレの「人生が変わる一分間の深イイ話」
そもそも1分で深い話なんてできるはずがない。(実際深い話はほとんど出てこない)
昔は笑いも感動も、引っ張って引っ張ってCM挟んでまた引っ張って…て番組が多かったけど、
いまやそういう構成はウケないんでしょうね。
おいしい部分だけでいい、前置きとか面倒くさい、いらない…って感じなんでしょう。
まったく現代人はどこまでせっかちなのか。
そのうち…F1グランプリはラストラップのみ放映、映画はクライマックスの銃撃戦のみ上映、ドラマは最後のキスシーンだけ放送、
歌だってサビしか作曲されなくて、1分交代でカーペットに乗って次々歌手が入れ替わる…
…って事になりかねんな。