燃費について ~電気バイク論~ (2010/04/13)
トヨタ ヴィッツ ってリッター26kmも走るんだって!
ヴィックリ!
郊外に住んでる人の話だから、市街地だともっと悪くなるんだろうけど、それにしてもねぇ!
「燃費がいいから滅多にガソリンスタンドに行かない」ってCMがあるけど、あながち大袈裟でも無いんだな。
こう考えるとバイクの燃費って悪すぎるよね。
ヴィッツは1300ccの4気筒で総重量約1300kg。 同じ1300cc4気筒バイクの装備重量が260kgとして、
僅か5分の1の重量なのに、バイクの遠乗り燃費がリッター20km行くかどうか。
車の5倍走ってくれとは言わないけど、バイクの燃費ってもっと良くならんもんかなぁ…。
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私の素人頭で考えた、バイクの燃費が悪い理由はこんなとこでしょうか。
①そもそも設計時に燃費の事なんか考えられてない
やっぱ根本的に考え方が違うんでしょうね。
二輪は趣味性が高い乗り物だからっていう理由で、業界もユーザーも長い間 動力性能ばかり追求して燃費には無関心でいたけど
こんな時代、そろそろ燃費を最重要テーマにしたバイクが登場してもいい頃なんだけど。
四輪の初期の低燃費エンジンはロクに走らなかったと聞くけど、苦労と失敗を重ねて「走りと燃費」を両立できてる今があるんだろうね。
長い歴史と試行錯誤があったからこそ成り立ってる技術であって、「この技術を二輪に転用」なんて簡単にはいかない類のものなんでしょう。
②加速重視のためのショートストローク高回転型エンジンで、更にギヤも低い。
日本のクルーザーも、BMWのツアラーも 実はショートストローク。 本当にロングストロークのエンジンはハーレーくらい。
じゃあロングストロークのエンジンは遅いかっていうと、ヴィッツなんて見てたら結構いい加速してるぞ。
あれくらい加速すれば十分なんじゃないの?
ほとんどの人がレッドゾーンの半分以下で走ってるんだし、14,000rpmも回らなくていいから、上限7,000rpmくらいに抑えて、
ロングストロークにして低速トルクを太らせて、各ギヤの守備範囲を広く取る事によってギヤチェンジの少ない息の長い加速をさせる。
それでも十分楽しいエンジンになりそうじゃない?
③タイヤ1本で駆動するから伝達効率が悪くパワーロスが多い
タイヤ1本で駆動してるだけじゃなくて、バンクして曲がるっていう性格上、断面が丸くて車のタイヤより接地面積が極端に狭い。
だからスリップ率も高くて、パワー伝達効率はかなり悪いんだろうね。
④人間が剥き出しのため空力的に不利
やっぱり小さい割には空気抵抗は大きいんだろうね。
同じ大きさでも地面に伏せるような形なら抵抗少なそうだけど、バイクの場合は逆。
どんどん地面から離れる方向に伸びてるから、なおさら抵抗が大きい。
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さてさて、四輪はもともと燃費の面で進んでたけど、更にハイブリットが急速に普及していって、バイクとの格差は広がる一方。
ハイブリットバイクの市販化はホンダかBMWあたりがやってくれそうだけど、結局普及はしないと予想してるんです。
バイクの場合はハイブリットを飛び越して一気に電気バイクに行くんじゃないかと。
電気スクーターは出てきてるけど、 やっぱりね、自動二輪でのハイブリットは非現実的だと思うんです。
バイクは車体の大きさとか重量に対して、エンジンの占める割合がとっても大きい。
巨大で重たいエンジン + 巨大で重たいバッテリー群 の組合せっていうのはやっぱり無茶なんじゃないかと。
やるとしたら、ツアラーサイズの車体に200cc単気筒を補助的に積んで、あとは目一杯バッテリーを積む?
うーん、無理があると思うなぁ。
だったらエンジンだけじゃなくガソリンタンクの分まで、全てバッテリー用の空間に使える電気バイクの方が…。
だから四輪よりも遥かに遅れるだろうけど、ハイブリットの時代を迎えることなく電気バイクになるんじゃないかと予想してます。
で、電気バイクを成立させる為には、四輪より遥かに高いハードルを越えなくてはならないような気がします。
つまり、動力部分だけでなく、車体も… 革命っていうか、根本的に違った車体を必要とするような気がする。
今のバイクのサイズじゃ不可能だと思う。 多分今よりずーっと大きい、長い車体が必要になる。
現代の常識では、クイックに曲がる為には全長を短くするけど、
短くしなくても曲がる、長さが関係しない曲がる為の構造、理論が必要になってくる。
行き着くところはバンクするんじゃなくてハンドルで曲がるバイク? もしかして3輪?
…なーんて考えてると、どんどん考えが飛躍していくよね。
そんな大変な思いをしてまで、大した売れないバイクを作り続ける意味があるのか?ってなって、
世界からバイクメーカーが無くなったりして…ハハ…