くそくらえ「自転車は軽車両」 (2011/12/1)

「自転車と歩行者との接触事故が増えている。 本来自転車は軽車両なのだから車道を走るべきである。」

最近ニュースやワイドショーでこんな話題が度々取り上げられる。
また国がバカな事をしようとしていると心配でしょうがない。

国のやり方はいつもこうだ。
問題が起こったら問題の本質に目を向けずに、法律を根拠にした上っ面の対処をする。
その次に何が起こるか全く考えずに、仕事をした気になってる。

自転車を歩道から締め出したら 確かに歩行者との接触事故はなくなるだろうよ。
今度は車との接触事故が増えるぞ。 それは対歩行者よりも遥かに重大な事故になる。

自転車が軽車両だと定められた当時、道路はどんな状況だった?日本人の車の保有台数は? 自転車は何台あった?
車はごく少なく、道路は現代とは比較にならないほど空いていてのんびりしていたはずだ。
当時なら、自転車が全部道路を走っていたって大した問題にはならなかっただろう。
でも今は状況が全く違う。

時代も環境もどんどん変わっている。 法律だけがシーラカンスのように変わっていない。
現状に目を向けず、ルールや環境を改善しようとせず、とにかく法律に従わせようとする。 化石のような法律に。

問題になってる事故は自転車が歩道を走るせいじゃない。多くの人ごみの中を猛スピードで縫って走る連中の問題だ。
そういう奴らは当然車道に出たところで、同じように無茶な乗り方をする。 どこを走らせたって同じだ。
そいつらを何とかしない限り問題は解決しない。
それをたーだ歩道から締め出して車道を走らせれば解決なんて考えてるなら脳ミソが液状化してるとしか考えられん。

もし本当に自転車は車道を走れというのなら、自転車は免許制度にするべきだし、ナンバープレートを付けさせるべき。
それで悪質な自転車がなくなるとは言わない。 車を運転する者に与えられてる今の制度が良いものだとも思ってない。
けど少なくとも、自転車運転者の教育を義務化し、悪質なヤツを特定できるナンバープレートがなきゃ、無法地帯化するぞ。

制度だけじゃない。 当然環境だって整える必要がある。

原付が30キロ制限になったのが法の改悪である事は、常識のある人間なら誰でも分かってる。
明らかに速度が違う2者が同じ場所を走る状況は誰が見たって危険だ。 車の流れに乗ってるほうが遥かに安全。
(余談… 原付に乗ってたら、命をなくすか免許をなくすかどっちかだ…と言った人がいる。
つまり法を守って30kmで走ってたら命がいくつあっても足りない、安全の為に流れに乗ってたら免許がいくつあっても足りない、ということだ。 これは名言。)

でもさすがに原付と違って、自転車が車の流れに乗って走るのは不可能。
「自転車が走る場所」が必要。
今の路側帯じゃ無理。 狭すぎるし、排水溝がデコボコと沢山あって走れたもんじゃない。
デコボコの無いキレイな通行帯…幅1.5mくらいあれば足りるだろうか。
予算消費の為のくだらない道路工事をやってるヒマがあったら、自転車レーンを整備しろ。
自転車レーンが作れないところでは自転車は歩道を走るべきだ。

車と同じ場所を走らせる以上、車と同じく免許・登録の制度が必要だし、自転車運転者全員に対する徹底した教育も必要、安全に走れる場所・環境だって必要。
そういう様々な環境整備もせずに、道路も制度も今のままで、
短絡的なバカみたいに「軽車両だから…」などと自転車が全部車道に出てきてみろ。
大きな事故が増えるだけじゃなく、交通は更に円滑に流れなくなり、ひいては経済にも打撃を与えるぞ。