小が大を駆逐する (2012/01/12)

大量仕入・大量販売の大手がどんどん巨大化して、小さい商店は次々姿を消した。
近年、量販店は、単なる大型店舗では飽き足らず、テーマパークか?ってくらい更に巨大化してる。

スーパーは大きな売り場面積と、清潔感があって贅沢な空間の使い方でゆったり買い物が出来る。
ホームセンターは「DEPO」とかいう、従来の枠に収まらない巨大な店舗がどんどん建ってる。
家電量販店は圧倒的な品揃えと、大量仕入による安値販売で、町の電気屋さんを駆逐した。

販売店だけじゃない。
大きい会社はどんどん巨大化して、力の無い小さな会社はつぶれていく。あるいは吸収されて大企業の歯車になる。
業界1位の会社はその規模をどんどん拡大し、2位3位はそれに負けじと吸収・合併により、業界トップの入替えが繰り返される。
そういう事を繰り返すうちに、いくつかの巨大企業だけが生き残り、小さい会社が生き残る術は更になくなっていく。

ここ20年~30年はそういう構図になってた。
でも今後、小さい会社が大きい会社を駆逐する時代が来るんじゃないかっていう気がしてる。

巨大店舗は莫大な維持費がかかる。 土地代、光熱費、人件費だけでも目の玉が飛び出るような額になる。
それでもなお、店舗の巨大化は進み、経費はアップ。 でも安売り合戦の激化で、利益率は下がっていく。

巨大組織になるほど、個人の能力は発揮しづらくなり、マニュアル通りに動く事しかできなくなる。

今まではそれでも良かった。

でもこれからは、もっと自由な発想、痒いところに手が届く融通性・機動力が生きてくる時代が来るんじゃないかと。


巨大な施設じゃなくてもいい、品揃えが少なくてもいい、折り目が付くほど正しい接客マナーじゃなくてもいい、
でもこの点に関しては大型店に負けないぞっていう明確な個性・ウリがある店、
マニュアルにとらわれない人間味のある営業ができる、機動力のある会社、
そういう店・会社がジワジワと勢力を伸ばしていき、大手の市場を食い、ついには固定費でアップアップになってる大手を駆逐する、
そんな構図が珍しくない、そういう時代が来るような気がしてる。