STARWARSイヤー (2015/12/01)

『今年はSTARWARSイヤー』 なんて言いますが、○○イヤーなんていう言い方は 『オリンピックイヤー』くらいしか聞いたことない。
それだけ STARWARS は特別なものということですね。

数年前に、劇場で6作目を見終わった時、達成感に似た 満たされた思いがしました。
1作目への色んな繋がりが見えて、ストーリーが繋がった!というスッキリした感覚と、<BR>そして何より小学生の時にドハマリしたSTARWARSが、ついに終わったんだなという思い。

全部で9作あるはずのSTARWARS。 ルーカスは残る3作はもう作らないと宣言した。
そんな、終わったはずのSTARWARSが、再び始まる。
ジョージ・ルーカスの手を離れてしまったので、 どうなんでしょうっていう感はあるけど。

STARWARSは、1作目公開前から、ルーカスの頭の中に9部作の構想があった 大河ドラマでした。
売れたから後付けで続編が作られるという、ありがちなパターンとは一線を画しているわけですね。
もちろん、1作目が売れなければ続編は作られることはなかったでしょうけどね。

当時はレンタルビデオなんてなかった時代。 洋画がTVで放送されるのも、何年も待たなくてはいけなかった時代。
自分は1作目から3作目まで、全て3回ずつ映画館に行き、何度も観て、目に焼き付けた。
一番ひどい時は、朝から晩まで映画館にいて、4回観た日もあった。

それだけに、6作目を観終わった時に、先述の 『達成感に似た感慨』 を覚えたわけだ。
そのシリーズが。 終わったはずだったシリーズが。 また始まる。




SF作品で、ワルモノが一番人気になることがたまにあって、真っ先に思い浮かぶのは 赤い彗星シャア。 ガンダム以上の人気なのでは?
『○○のガンダムバージョン』 っていうものより、 『シャア専用○○』っていう商品の方が圧倒的に多い気がする。
ターミネーターも人気の超ワルモノだけど、途中でイイモノに変わっちゃった稀有な例。

そして大人気 ワルモノキャラの代表選手、ダース・ヴェイダー。(死ぬ直前に改心してしまい、純度100%の悪に成り切れなかったところがやや不満ではありますが…)
彼は3作目で死んでしまったので、7作目以降は当然出てこないわけで、あれだけの人気キャラを失って、果たして同レベルのカリスマは出てくるんでしょうか?
無理でしょうねぇ~。

マスクをかぶっていて人間味があまりないので、うまいこと全9作に登場させるようなストーリーにできない事もなかったような気がしますが、
まぁ多分ルーカス自身もヴェイダーがこれほどまでに人気者になるとは思っていなかったでしょうし。

全9部作の中で、全てに登場するのはC-3POとR2-D2だけだと、1作目の時点でルーカス自信が宣言していましたから、これも全て構想通りということですね。
ルーカスの手を離れたことによって、当初の構想をぶち壊して 『ヴェイダー復活!』 『実は死んでなかった!』なんてことは、しないでしょうねぇ~。 さすがに。

『実は死んでなかった』で思い出されるのは、 なんと言っても『宇宙戦艦ヤマト』
最初のTVシリーズ(地球の放射能汚染を救うためにイスカンダルへ旅する あのシリーズですね)で、
最終回で、死んだはずの森雪が生き返り、みんなが喜んでる脇で、入れ替わるように静かに沖田艦長が死んでしまう。

セカンドシーズンでは別の艦長が登場して、彼も十分渋くてカッコよかったんですが、 いかんせん沖田艦長が良すぎた。
あれ以上の艦長キャラを作るのは無理だと、松本零二も悟ったのでしょう、
その後のシリーズで、なんと沖田艦長を生き返らせちゃったんですね。
『医者の誤診だった』という理由づけで!

ひ…ひどい!
初回シリーズ最終回の感動をぶちこわしてまで生き返らせるとは!
あー面白い。




話はSTARWARSに戻り、監督が変わった事は、不安要素ではありますが、それが良い方向に出てほしいなぁと望んでいます。
やっぱり自分はDVDではなく、劇場に観に行くんだろうなぁ。
もうこれは選択の余地がない。劇場に行かないという選択肢はないのでしょう。
若かりし時代をSTARWARSと共に歩んできたのですから。

STARWARS1作目の時に、ルーカスは『7歳から77歳まで楽しめる作品』と豪語していた。
本当にそうなっちゃったんじゃないかな。 スゴイなぁ。

スピルバーグは、ルーカスより遥かに沢山の作品を作っていて、多分合計の興行収入ではルーカスを遥かに上回っていると思うんだけど、
スピルバーグでさえも、これほどの大河ドラマは作っていない。

もちろんどっちがスゴイとかいう問題ではないけど、改めてルーカスの偉大さを思い知らされる。




特撮技術はSTARWARSがあったから 急激に進化したと言われていました。
1作目から3作目の間の特撮技術の進化はすさまじく、 特に1作目と2作目の違いは、わずか2~3年のブランクとは到底思えない進化でした。

4作目以降はCGがメインになったので、またちょっと違う感じになりましたけどね。

エピソード6『ジェダイの復讐』 で、コードナンバーSP-19…だったかな? と呼ばれる伝説のシーンがあります。
わずか1.5秒のために、膨大な時間と費用をかけたと言われる。

何がすごかったのかと言うと、ファルコン号に無数のタイファイターが襲い掛かるシーンが圧巻だったんですね。
模型を一台一台動かし、カメラで追いながら撮影するという 当時の手法では、到底不可能と思われていた複雑なシーンだったわけです。
今ならCGで もっと複雑なことが短期間で出来ちゃうんでしょうけどね。

でもやっぱり、CGはCGなんですよね。
臨場感というか、本物らしさで、いまだにCGには限界があると感じています。
なんなんでしょうね。

例えば『ジェダイの復讐』あたりの、ドッグファイトシーンの方が、4作目~6作目よりも、遥かに臨場感・本物っぽさがあるんですよ。
画面上で作ったものよりも、模型をカメラで追う手法の方が。
デジタルは 世の中をものすごく便利にしたけど、<BR>どんなに頑張っても アナログを越えられない領域ってのがあるのかもしれませんね。




今年はSTARWARSイヤーです。