STAR WARS ローグ・ワン (2017/2/23)

STARWARS ローグ・ワン 観てきました。
感想は… 面白かった。 とても面白かった。

今回の作品は、全9部作からは ちょっと外れる、EP3.5とも言える内容。
同じ流れを汲むものだから、スピンオフという訳ではないけど、でもスキマストーリーというか、スピンオフ的な立ち位置だから
正直あんまり期待はしてなかったんだけど…。 面白かった。

一般の人から観れば、いつも通りのテイストで、いつも通りの感じ…となるんだろうけど、
S.W.に精通している人ほど、そのデキの良さに 感動したんじゃないだろうか。

今回、モフ・ターキン、モン・マスマ、レイア・オーガナ、といった、EP4~6に登場した人物が出てくるんですが、
彼らのそっくり具合に まぁ驚いた。 心底驚いた。
モン・マスマに至っては、EP6の時代だから、ちゃんとその年月分、若くなってる。
ターキンとレイアに関しては、あの時のまま! どういうこと!?
どうやらCGを駆使しているらしい。 スゴイ技術だな。 今そんなことできるんだ!

演者が変わる時、イメージが違ってしまうことはよくある。
私の大好きなターミネーターシリーズは、<その点においてだけは> ヒドかった。
ジョン・コナー、サラ・コナー、カイル・リースは、演者が変わった時に 全くイメージが違う、似ても似つかない俳優が起用された。
(最新作もヒドかったなぁ)
これだけ別人になっちゃうと、感情移入がしづらいんだよね。

ローグ・ワン制作陣は、人物のイメージを壊さない事に、相当なこだわりがあったんだろう。
この作品を 単なるスピンオフとは一切考えてない、本気度が見えた。その点だけでも感動したし、賞賛に値する。

他にも、エキストラの中に、見覚えのあるキャラクターが沢山出てきた。
マニアは何度も 「ニヤッ」 としたことでしょう。
私が一番ウケたのは、EP4で、モス・アイズレー空港の酒場で ルークに絡んできて、オビワンに腕を切られた奴が、
今回も主役にインネンをつけてきた事。 (腕を切られる前の彼ですね)
人物だけじゃなく、過去作品のオマージュと思われるシーン・風景がいくつもあった。
ウマいよね~。

まぁ、相変わらず 「なんでやねん!」っていう場面は多々あった。
でもそれは EP4の時から 小学生の自分ですら感じてた事だし、ハリウッド映画のご愛敬。

S.W.って、SFの王道というか、ド定番である、「宇宙戦争」を題材にしてるわけだけど、
(いや、もしかしたら S.W.が宇宙戦争を 「SFのド定番」 にしたのか?)
EP4が世界的に大ヒットして、その後似たような映画も作られたけど、
今となっては、これだけゴリゴリの宇宙戦争モノって、他にないような気がする。 (侵略者から地球を守るっていうのはあるけど)
あまりにS.W.が偉大過ぎて、他が手を出せなくなっちゃったんだろうな。

全編を通して、今となってはS.W.だけが持つに至った、ド定番のテイスト。
あぁ、今自分はS.W.を観てるんだぁなぁ~っていう 安心感?満足感?がある。

歳と共に、夢中になって映画に入り込むということが無くなってきたけど、
入り込むことができた。 夢中になれた。
個人的にはEP7よりも面白かった。
スキマストーリーだから、ナメてたんだけど、 予想よりも遥かに面白かった。


EP7が公開されたとき、
「ダースヴェイダーという絶対的なカリスマを失って、S.W.は大丈夫なのか?  それに代わるカリスマを生み出せるのか?
 まさか宇宙戦艦ヤマトの、沖田艦長は 実は死んでませんでした、みたいに 生き返らせたりしないだろうな」 と書いた。
ローグワンの予告を見た時に、その手があったかぁ~! と思った。
スピンオフやアナザーストーリーなら、ヴェイダーを再登場させる事はいくらでもできるわな。

S.W.の版権を手に入れたディズニーとしては、このビッグネームを使って、稼げるだけ稼ごうとするさね。当然。
もはやルーカスが描いていた 初期の9部作構想も、関係なくなったわけで、今後、スピンオフやら、スキマストーリーもどんどん作るだろうね。
EP4.5も、EP5.5も作れば、一番人気のヴェイダーもじゃんじゃん登場できる。

そういえば、EP5で反乱軍は、帝国軍の手を逃れて 辺境の惑星ホスに身を潜めていた。
EP4で 完全勝利を収めたはずなのに、その後何があった?
EP5でルークは、修行中の身なのに、 ヨーダの反対を押し切って、無謀にもヴェイダーに戦いを挑んで 惨敗した。
なのにEP6では、もう修業は必要ないと、ヨーダから太鼓判をもらった。 彼に何があった?
ほらほら、スキマストーリー作れちゃうよ~。

ヴェイダーはルークやハンソロに対してだけではなく、あちこちで悪さを働いてきただろうから
ヴェイダーを中心にした スピンオフだって いくらでも作れそうだ。

さてここで、大胆発言!
EP8公開前に、私は早くもEP9のラストシーンが 読めてしまった。

カイロ・レンは、ご存知の通り、情緒不安定で、悪にもなり切れない部分を持つ、ある意味、不完全な悪役。
それが、EP8、EP9と経ていく中で、どんどん悪を極めて行き、
もっと人間味を捨てて、悪の道を究めたいと願う カイロ・レンは、最後に、帝国軍伝説のカリスマである、ダースヴェイダーの衣装を身にまとう!
その不気味な後ろ姿で、終幕。
まだストーリーが続きそうな予感・含みを持たせたまま S.W.9部作が完結する。

どうですか! このシナリオ!
そしてディズニーは、このラストシーンを起点に、新シリーズ EP10以降を展開していく。
絶対的なカリスマであるヴェイダーを、こういう形で復活させて、新エピソードを展開してく。
どうですか! このビジネスプラン!