新型カタナについて (2019/04/01)

かなり久々にバイクについて語ります。
SUZUKI KATANA。

多分多くの人が、賛否両論、複雑な思いでこのニューモデルを見ている事でしょう。

面白いとは思う。
速そうだし、軽そうだし、見た目も良い。
例えば、今自分のバイクがつぶれて、新しく買おうとなった時に、
このバイクは私にとって、検討の候補に上がります。

ただ、最大の問題は、このバイクにKATANAの名前が付いている事。
タンクはモロKATANA。顔もイメージを引きずってる。
でもそれ以外は、似ても似つかない。
スズキは、永遠の名車「カタナ」のイメージを、引き継ぎたかったのか、壊したかったのか…。

バーハンドルが付いていることも、過去の忌まわしき出来事を想起させる。
カタナの最大の特徴である低く長いイメージと対極にある、極端に短いテール。

これがもし「カタナ」ではなく全く別の名前で出てきたのなら、
(もちろんその場合は、タンクだけは絶対に変えなければならないが)
今どきのストリートファイターとして、手放しで受け入れられる。

昔のカタナのイメージをあまり持っていない現代の若者にはイイと思う。
でも、昔のカタナを知らない程の現代の若者は、そもそもバイクに乗らない。
今バイクに乗っているのは中高年が中心なのだから、
どうしたって、カタナのイメージを持っている人達が販売の対象になるはずだ。
本当にこれで良かったのだろうか。

自分はこのバイクを、先入観抜きで見たらカッコイイと思う。
だから、これはこれで別の名前で販売して、
カタナと名の付くバイクは、最低でもセパハンにして、テールを長くし欲しかった。
フレームもエンジンもこれでいいよ。現代的にアレンジされた顔も全然いい。
ただ…尖った顔から長いテールに続く、スタイリッシュなあのイメージだけは守って欲しかった。

でもバイクが売れないこの時代に、2車種を販売するのはリスクが高い。
ならば!
バリエーションとして2種作ってはどうだろう。
オフ車にも、本格オフとモタードとあるじゃん。
アドベンチャー系にもスタンダードとツアラータイプとあるじゃん。そんな感じ。
スタンダードとストリートファイターバージョン。KATANA1000と1000SF。
またはストリートファイターの方をスタンダードとして、ロングテールの方を1000LTと命名。
変更点は最小限。ハンドルとテール回りとスクリーンだけ。
これならコスト的にさほど大きなリスクを背負わず、両方を満足させられるのでは?。