GSX-R1100 '88

元はというと、安い部品取り車を探していた。
毎日のようにネットオークションを見て、実際に入札もしていたのだが、最終的には結構値段が上がってしまい、結局毎回あきらめ。
そうしているうちに、部品取りではなく、メインにしたい かなり良さそうな一台を見つけた。
札幌の人だったので直接交渉。 05年8月15日 購入。
外装はとても綺麗だった。
正直いうと88のカラーリングは元々あまり好きではなかった。
ただでも背が高い車体が更に高く見えるカラーリングデザインだからだ。
白いホイールも赤いシートも好みから外れる。

それでも現車をみると悪くないと思った。 意外とカッコイイかも。
泣く子も黙るヨシムラの TMR-MJNブラックボディ。
エアクリーナーは無し。ファンネル仕様、いわゆる直キャブというヤツです。
ただでも必要十分な性能があるわけだから、
こんな20万もするような高価なパーツは自分では買わなかったでしょうね。
この渋い外観とカシャカシャ音がたまらん。
リヤサスはオーリンズ。
これまた高価なパーツ。でも普段は見えない。
作動性は? あまりよくわからない。
2号車のノーマルサスをグリスアップしてプリロードを変えた時の方が
よっぽど変化に感動できた。
サスだけ換えれば違いも分かるのだろうが、
キャブもマフラーもスロットルも変わっちゃってるから
Rサスの微妙な動きまで感じてる暇が無いってところだろう。
マフラーは 「テックサーフ」のステンレス+カーボンケブラー
テックサーフは今でもこの車両のマフラーを作っている数少ないメーカーだ。

マフラーもネットオークションで探していた。
でもいつも値段が上がり過ぎるのだ。
欲しかったテックサーフが付いているのはとてもラッキー。
転倒傷が付いているが、さほど目立たない。
音は…結構うるさい…
付属のバッフルはよくある出口を小さくするだけのモノではなく、
長さもあってグラスウールが巻いてある結構本格的なものだ。
バッフル入れたら音量はまずまずのレベルになった。
ブレンボの削りだしボディレーシングキャリパーだぁ~!
よく見かける1個25.000円くらいの鋳造ボディとは違う、
1個85.000円もするシロモノだ!素晴らしい~!

レーシングキャリパーだからダストシールは無し。
マメなメンテナンスを要求する。
パッドスプリングも無いから、
車体を押していると「カシャカシャ」とパッドが踊る音がする。
2号車のNISSIN6potキャリパーも作動性を優先して
パッドスプリングを外していたのだが、音はしなかった。
フロントブレーキマスターシリンダーはブレンボのラジアルポンプ。
ただし、2号車で使っていた19×18とは違う。
こちらは19×20。 ブレーキスイッチの作動方法も違う。
クラッチマスターがNISSINの横置き というのも2号車と同じ。
でもこちらもちょっと違っていて、
リザーバータンクがピストン部と一体になっている。
こういうタイプはなんていうんでしょうね。
リザーバータンク別体式?一体式?
2号車よりも軽い握力で作動します。
ハイスロットル。 AntoLion製らしい。
ん…よく見るとライトスイッチはノーマルをチョン切って使っている!
微妙なことをしますねぇ。
カーボン製のフォークガードがついている。
メーカー不明。
ペダルは例によってオーバーステップタイプ。
でも何故か形状が違う。
ノーマルはペダル部の形状が平たく、ゴムがついている。
社外品にも見えないし、
GSX-R400のノーマル部品?仕向け地による違い?
純正シングルシートカウル。
元々テール周りが細くて華奢なこのバイクに 
シングルシートカウルをつけるとちょっとボリュームが出てよい。
普段装着する事は滅多にないだろうけど。

ロースロットル化

AntoLion製のハイスロットルが装着されていた。
これは自分にとってはじめてのハイスロ。
TMR-MJNのせいかもしれないのだが、
あまりにレスポンスが過敏で微妙なアクセルワークを要する場面では
ガックンガックンいってしょうがなかった。
微妙なアクセルワークは特に街中で必要になることが多い。
交差点での左折などは緊張モノだ。
で、今回はロースロットル化することにした。
ACTIVE製には2種類あって、今回選んだのはType-Ⅱと呼ばれる薄型。
キットではなくボディとインナーパイプのみ購入。
色はゴールドを選択。
ネジ類が多い。イモネジが6個、極小の平ネジが5個も使われている。
AntoLion製の方が構造がシンプルだし
インナーパイプは贅沢にアルミを使っていて好印象だった。
左が元々ついていたAntoLion製のもので、巻き取り径は34mm。
これは過激なハイスロットルだ。
真ん中が今回選んだ28mm径のインナーパイプ。
そして右がノーマルで30mm径。
つまり今回はノーマルより更にローに振った訳だ。
装着完了。
自分は以前から元々「ハイスロ否定派」で、
一般的な使用状況ではかえって邪魔であると信じていたが、
今回は自分の考えが正しかった事を確認できた。
ロースロ化した結果、非常に具合がいい。
ノーマルキャブのファジーな感覚には及ばないが、普通に扱えるようになった。
アクセル開度と加速の関係はスローになってるはずだが、
ダルになったような気は一切しない。

あらためて声高く宣言しましょう。 「ハイスロは不要!」 

ブリーザー

前オーナーの手によって、この車両はエンジンから
2本のホースがリヤフェンダーまで伸びていた。
1本はクランクの内圧を逃がすためにオイルフィラーキャップ部から。
もう一本はブリーザーから。
普通、エンジン内で発生した未燃焼ガスは
ブリーザーホースを通ってエアクリーナーに還元されるのだが、
この車両はキャブが換わっており、エアクリーナーが撤去されているので、
ブリーザーホースの行き場が無くて大気開放されていたのだ。

で、走っているとリヤフェンダー付近にあるホース後端から、
オイル分を含んだ水分がポタポタ垂れていた。
これはいただけない。
かっこ悪いし、タイヤにもつくし、ホイールも汚れまくる。
環境にもよろしくない。 (厳密に言うと車検にも通らない)
オイルフィラーキャップは純正のものに換えて塞いだ。
ブリーザーだが、
このエンジンはブリーザー排気穴がシリンダーヘッド付近にある。
交換や清掃が容易にできるように、ホースはそのまま生かして、
フィルターをテールカウル内に置く事にした。
このままだとテールカウル内が汚れるだろうから、
その辺を上手い事考えなくてはいけない。

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