95年 四国

遠くに行きたいと思った。
日数的に制限があるので、短い期間で走破できて、かつ遠い場所...
という単純な理由で四国に行く事にした。

8/15 ~ 8/24

3日目

小樽から舞鶴まで29時間の船旅。 忙しい毎日を帳消しにするかのようにのんびりする。

夜久野町では地図に載っていたキャンプ場が存在せず、地元のおじさんに連れて行ってもらった公園にテントを張る。
一応トイレもあるからいいけど、真っ暗な公園に一人はものすごく心細い。

瀬戸大橋を渡って四国突入~!
何故彼らはこんな所に無理してまで住むのか…ガケに家が建ってる!

四国にはこういう無茶な家が結構沢山あるのだ! 

でも眺めはかなりいいだろうし、地下室も作り放題だし、意外といいかも…?
びっくりしたのは道路。廃道に迷い込んだのかと思ったら、なんとこれが国道!。こんな道が延々続く。

見通しが悪くて狭い道だからスピードが出せず、移動時間は予想の3倍かかった。

どこにいっても直線道路などほとんどない。 とにかくこの道路状況には予定を狂わせられつづけた。

四国のライダーは日帰りツーリングといったらどこに行くんだろう。こんな道を走っても楽しくないし…

4日目

連日の猛暑。

西日本では川で泳ぐのは当たり前らしい。
子供たちが泳いでる光景は珍しくないし、川辺が海水浴場みたいになってるところもある。
北海道では見られない光景だ。そして川の水がまたぬるいんだ。

足をつけてるとがまんできなくなって自分も泳いだ。
室戸岬のキャンプ場でテントを張った。 テントにセミの幼虫が登ってきた。
脱皮をするんだろうと思って、つかまりやすいところに移動してあげたんだけど、不満だったようでしばらくウロウロしてた。
ようやく自分なりに納得の行く場所を見つけたようで、動かなくなってしばらくしてから脱皮をはじめた。
がんばれがんばれ、エライエライ。

朝は超やかましいセミの鳴き声でたたき起こされた。恩知らずめ!
テントには抜け殻だけが残っていた。

5日目

日本6大鍾乳洞の一つ竜河洞。
感動ものだった。

日本の大きな鍾乳洞は全部見てやろう!って決めた。

6日目

「最後の清流」 四万十川。

四万十川は昔よく氾濫して橋を流したらしい。
どれだけ橋を頑丈にしても流れちゃうもんだから、
「頑丈にして対抗するんじゃなくて、流れに飲まれてしまえ」っていう発想の転換で作られたのがコレ「沈下橋」。

抵抗をすくなくするためガードレールすら無い。

これをバイクで渡るのはおっかなかった。 幅は十分なんだけど、ガードレールが無いってだけで、こうも怖いとは!
トンボ公園

綺麗な糸トンボ。
四国最南端 足摺岬。

海が綺麗だ。 みさかいも無くここでも泳いだ。
とにかく四国の海の美しさは感動的。

ここ竜串海岸はエメラルドグリーンの海と奇妙な形の岩のアンバランスが印象的だった。
成川渓谷キャンプ場。
テントサイト自体は狭いし特に整備もされてなくて大したこと無いんだけど、すぐそばの渓流が最高だった。
流れに足をつけてしばしボーっとする。 頭がカラッポになる程気持ちいい。

夜は川の中にある岩肌の上で、ランタンの灯りで本を読む。
あちこちに露出する岩肌の上で家族連れが焼肉をしていたり、カップルがくつろいでたりする。
素敵な所だぁ~ここは。
すっかり気に入ってしまった。

7日目~10日目

面河渓(おもごきょう) 五色川原。

四国の川は、北海道では見られない緑。
とにかく海も川も綺麗!
瀬戸大橋を渡って四国とお別れ。
自分は決してごみのポイ捨てをしないし、やさしい走りをしてきたつもり。
もしごみを散らかして歩いてたら、帰りには四国に「おまえなんかもう来るな」って言われちゃうだろうね。

ありがとう四国。また来るからね。

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