SEROW225S

大きいバイク一台とオフ車一台の、バイク2台体制というのは以前から理想として描いていた。
購入したのは中古で92年型のSという限定車。
標準車との違いはリザーバータンク付リヤショック、ブリッジ付ハンドル、エンブレム。
とても綺麗で、走行も少ない極上車だった。
さらにナンバーは66-66がついていた。
これはショップの店長が、あえてナンバーを返納せずに自動車税がかかる覚悟で取っておいたものだった。

正直言って、納車になって走り出したとたん、「失敗した…」と思った。
パワーの無さにびっくりしたのだ。はっ、走らない…。
でも後悔したのはその時一回限り。その後はセローの魅力にどんどんハマっていった。
セカンドバイクという位置付けのせいもあるだろうが、結果的にこのセローが一番長く手元にある。 
納車時に感じたパワー不足もほとんど気にならなくなった
さすがに高速道路ではツライが、街中では軽快にキビキビ走れて楽しい。
ビックバイクとは全く違う楽しさがある
  このクラブマーク調のエンブレムがカワイくてお気に入り。
カラーリングも上品な白紫。
個人的にはセローは最高のツーリングバイクだと思っている。
軽いから荷物満載でも押引きは楽。道を間違ってもすぐUターンできる。
あらゆる道路状況にも対応できる。そしてどこにでも行ってみたくなる。
冒険心をそそる軽さと足つきとハンドル切れ角。
  始めは綺麗に大事にしていたのだが、
レースにも使うようになってから、一気にボロボロになった。
ホイールを2組もち、レース用と市街地用とタイヤを使い分けた。 
ハイパワーマシンにはかなわないが、
本気で勝ちに行くので無ければセローは十分レースにも使える。
どろんこレースになったら逆に有利かも。
極低速の粘り強さもレースにでて分かったセローの魅力。
  旅、チョイ乗り、レース、砂浜遊び、とセロー君はとにかく色んな場面で大活躍。
YAMAHAにとってセローの、この販売台数や使われ方は狙ってのことではないだろうが、
YAMAHAの名車であることは間違い無い。 
セロー日記
95年…中古にて購入。走行約2300km
01年…プラグコード交換
03年…フレッシュアップ
04年…エンジン載せ換え
05年…テールランプ修理 

SEROW 概要

「速く、遠くへ」ではなく、「より奥深く」をコンセプトに85年に登場。時には足を使い、時には降りて持ち上げる。
道無き道を進むために全てが作りこまれ、「マウンテントレール」という新しいジャンルを作る。
山奥を突き進むために作られた、軽さ、ハンドル切れ角、足付き、やさしいエンジン特性は、
街乗りにも適していたため、誰にでも気軽に乗れるバイクとしてヒットした。
その後、セルモーター装備、リヤディスクブレーキ化、サスグレードアップ、シート幅広化、など
どちらかと言うとツーリングユース、シティユースに適する改良を重ねて進化。
20年間、販売台数の上位につけるロングセラー。
他社からディグリー、ジェベル、シェルパ、と「打倒セロー」モデルが次々登場するも、牙城を崩すことは出来ず。
セローはもはやセローというジャンルになってしまった感がある。
05年、ついにフルモデルチェンジ。
ストリートを意識したスタイルになり、20年間基本を変えなかったセローの歴史に一区切りがついた。

カタログより


毎年新しいカタログが作られているが、自然の中で「止まっている」写真が非常に多く使われている。
「走るため」ではなく「自然の中でのひととき」のための道具というアピール。
決して極端な風景は使われていない。
何も無いところにも感動があるということを訴えてるようだ

諸元

全長…2,070mm
軸距…1,350mm
シート高…810mm
乾燥重量…106kg
最高出力…20ps/8,000rpm
最大トルク…1.9kg-m/7,000rpm
燃料タンク容量…8.8L
Fタイヤ…2.75/21
Rタイヤ…120/80-18

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